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打球はバットで変わる 新ニュートンバットは“音”が進化


リニューアルした「ニュートンバット」は音が進化

 

■イメージや感覚と合うバット模索 様々なタイプを比較

野球と他のスポーツの大きな違いの1つは、「道具」です。もちろんパワーやスピードは選手の武器になりますが、バットやグラブといった道具を上手く使えなければパフォーマンスを発揮できません。そこに野球の難しさがあり、同時におもしろさがあると思っています。体が小さくてもバットやボールを自在に操り、無駄なく力を伝えられる選手は活躍できます。

高校生まではグリップが太めで、打った時の音が心地良いものを選ぶくらいでした。バットにはトレンドがあり、私たちの時代はSSKのスカイビート31というバットをどの高校も使っていた記憶があります。私はミズノのVコングが好みでした。

私は打撃で勝負する選手だったので、大学や社会人では重心の位置やグリップの形、素材や色などタイプが異なるバットを比較しました。大学に入ってからは一通りのバットを試し、それぞれ感覚が異なると気付きました。高校生の時に使っていたのは、バットの先端に重心があるトップバランスでした。トップに重さがあるバットはヘッドが遅れてくる感覚があり、自分がイメージする打撃と合っていました。

ところが、ヘッドが遅れた分だけ、今度はバットを返す力が必要になります。私は返す力が弱かったので、柔らかい打撃はできても、力強さに欠ける課題を感じていました。大学では、ヘッドの重さを感じながらも、もう少し重心がグリップ寄りのバットの方が自分には適していると考えてカウンターバランスに変更しました。

 

■社会人では色にもこだわり 白木の単色がフィット

グリップもタイカップに変えました。手首を柔らかく使い過ぎていると感じたためです。タイカップは手首が固まって強さを出しやすく、感覚が良くなりました。

社会人になってからは、バットの色も比べました。一色だけのもの、グリップだけ色が違うもの、先端に向かって色が濃くなるものなど、様々なバットを試しました。結果的に決めたのは、白木の単色です。バットの先に色が付いているとヘッドを意識しやすいメリットがありましたが、その意識が強くなり過ぎてヘッドが遅れる感覚があったためです。

バットの重さを生かしてスイングしたり、力を無駄なくバットに伝えたりするには、ヘッドを使う感覚が不可欠です。カテゴリーが上にいくほど、ヘッドを使う感覚は大前提で、その他の部分に意識を向ける必要性が高まります。


新バージョンの「ニュートンバット」は3色展開

 

■“音”を改良 「ニュートンバット」新バージョン

私は現在、小・中学生を中心に指導する野球塾を運営しています。体が小さくても打球を遠くに飛ばせる選手は、ヘッドの重さを上手く使ったスイングができています。ヘッドを利かせる感覚は、説明されても理解するのが難しい選手が少なくありません。そこで、私たちはバットの開発も手掛けています。

「Newton(ニュートン)」と名付けたバットは、先端に砂が入っています。ヘッドを使ってスイングできると、砂が動いて音が鳴る構造になっています。バットを振ると、理想的なスイングになっているか自分で確かめられるわけです。トレーニング用ですが、素振りだけではなく、実際にボールを打つこともできるバットです。

「Newton」は発売からご好評いただき、欠品が続く時期もありました。4月からはリニューアルした新しいバージョンの販売を始めました。砂の量を減らしてバット自体を軽くし、より試合で使うバットの重さに近づけました。

砂の量は減っているにもかかわらず、音は分かりやすくなる工夫も凝らしました。ビーズを入れたタイプに一新し、音が周囲の人にも聞こえる大きさになっています。バットを使う人だけではなく、保護者や指導者も音を確認できます。

色は「惑星(Newton)」をイメージした3色展開です。バットを振る意欲が高まる色合いに仕上げました。個人的には、ビーナスグリーンが気に入っています。個人でもチームでも、活用していただければと思います。